通常、今作までのスーパー戦隊の怪人(総称)の巨大化は、作品ごとに単一の方法で行われていた。
 星獣戦隊ギンガマンのバルバンエキス、魔法戦隊マジレンジャーの巨大化魔法陣、爆竜戦隊アバレンジャーの
リジュのキス、救急戦隊ゴーゴーファイブのタロットカード、激走戦隊カーレンジャーの芋長の芋羊羹など。
 忍風戦隊ハリケンジャーで戦隊シリーズ初めて、複数の巨大化方法が同時進行で行われたが、ボウケンジャー
ではこの巨大化方式について作品のスートーリー性と現実性を絡ませるという新たな試みが実行されている。

@ガジャの場合

 自身の文化であるゴードム文明の技術を使うのだが、少なくとも判明するかぎり、巨神もしくは人間と同身長のサイボーグ(クエスター)といった機械技術を用いて活動している。
 敵と戦いたくばその敵と同身長の物体を最初から作るという概念の為、ただの機械を巨大化する事は質量の法則を含め不可能であると見ていい。

Aダークシャドウの場合

 巨大化とは本来必要としない方法である。あえて、ダイボウケンといった巨人がいるという前提は別に、忍者として活動する闇のヤイバや風のシズカといった上忍のサポートないし中忍的位置であるツクモガミが巨大化して戦うという状況は普通は無い。巨大化は術としては存在するが、あくまで忍術の一つと見ていい。

Bリュウオーンの場合

 太古レムリア文明の幻獣製造技術の独自解析によってジャリュウを生み出している。巨大化についての理由はガジャ同様、必要目的に応じてジャリュウを製造する為にあえて必要目的で巨大ジャリュウを創る以外は巨大化をするという必要性は無い。ただし、機械技術ではなく生物技術である為、細胞の活性化による細胞分裂等によって巨大化する事は理論的には可能である。ただし、そうなるについてはジャリュウそのものに巨大化用遺伝子を組み込み、特定の条件での巨大化か、尋常ならざる手段が必要になる。(リュウオーンの所持する弓矢
(未確認プレシャスか巨大化活性用遺伝子発生装置)により生命エネルギーを注入されたTask.16、地龍のエネルギーの影響によるTask.27など)

Cアシュ/クエスターの場合

 生物学的根拠は不明だが個人での巨大化が可能である(クエスター後のガイとレイがはたして巨大化できるかは不明)。材料調達経路は不明だが必要に応じてクエスターロボを製造している。これは、クエスター技術そのものがゴードム文明の物である為、基本的な部分はガジャと同様である。クエスターロボはプレシャスを使用する事により最大限の性能を引き出すという前提で作り出されており、プレシャスは全て巨大クエスターロボに使用されている事から、必要とされる作戦に応じた物体を最初から作る為、ただの機械を巨大化する事は質量の法則を含め技術的に不可能である。
 以上により、Taskによってはロボット戦が無い話・ある話が半々の確立で登場し、今までの様な番組後半で
必ず巨大ロボット戦をしなければならないという事が無い。これによって作品制作の自由度が高まり、ドラマ
性の向上へと繋がっている。