―――――――――――――――――――――――――― ◆恋人がいれば色々ある。のろけ話、痴話喧嘩。これといって問題が無く、平穏に過ごす場合も何かある。だが、真向に問題解決しようとすれば、愛しいハニーを傷つけてしまう… そんな恋人持ちが集まって鬱憤晴らしをする内に、何時しか不定期の愚痴り会になってしまった。 さて、今宵はどんな内容が… |
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■各話タイトル(悩みのテーマ)■ 【一番手】大は小に勝る?誰だんなもん言った奴 【二番手】食うな触るな近寄るな 【三番手】天然ボケと秘密の名前 【四番手】有給休暇を俺に寄こせ 【五番手】爆発して下さい |
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▼サンプル 「またんか!」 直前の成り行きも無く、押し倒された。 「良いではないか。久しくしてないのだろう」 相手はそれはもう楽しげに指を這わす。 箱舟での個室。仲間達と今後の方針、及び日常業務の打合せと反省を終えて、ようやく出来た自由時間。ここ最近魔物との闘いでまともに休めなかったと茶を啜り力を抜いていた。 それがどうしてこういう状況になってしまったのかと、小一時間相手を問い詰めてしまいたいと感じるのは何故なのか、つくづく自分の運の無さにあきれ果てる。 「溜めすぎるとよくないぞ」 「いいから離せ、公務執行妨害だ」 「ふふ、嘘を申せ、赤羽の」 手錠で繋がれたベッドの上、パイプが寛大な音を立ててなお、相手はどこふく風と作業を続ける。中心部の装甲を外し、手を差し伸べ… 「やめないか!」 倒れたまま蹴り上げた。あの場所を、だ。 「ぬぅ!」 苦痛の声を漏らし、僅かながら後ずさる。俺は、黄金鳥に向かい鼻で笑った。 「馬鹿め」 「うぅ…しかし、この位抵抗がある方が活きが良い」 「それは、普通俺の台詞だ」 性懲りもなく復活し、再び迫る相手に毒づき、目の前の空影を睨み付ける。 「風情が無いでござるなぁ。供え膳食わぬは高楊枝ともうすでないか」 「縛ってどこが風情だ。離せ、この発情色魔」 |
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▼サンプル 引き抜いて、また入れる体内。乳房でも与えられているかのような格好に、拙者を子を持つ母の様に抱きしめて、頭部の嘴に唇を落とした。 あ奴は、声を出すという事にいささか抵抗がある。嘴に触れた横一文字の唇は情事の折常に戦慄いていた。 何時も、唇の動きだけが高まりを知る唯一の術。この恥じらいが、また、なんとも。 「そなたはそのままでよい。抱きついておれ、腰を落とさずにな」 左手をスカートの中にいれ、拙者は自分の鍵を外す。取り出し握り、同時に内部へ入れた指を二へ増やす。 僅かだけ声が聞こえた。暫く声に耳を傾けてから、拙者は指をデネブから抜く。 「空影」 拙者の顔を上にあげて、唇が拙者の唇に覆いかぶさる。熱く惚けた舌先が、口の中で拙者を探す。見つけると、千切れとばかりに吸い付いた。 心の中で愛い奴よと笑い、スカートの上から腰を自分に向かい引き寄せ、腰を大体の予想を付けて止まらせる。 何かが、布越しに腹へ当たると吸い付く舌が止まる。しばし、考えるように沈黙が続く。 拙者は腰を下へと押した。それに合わせてあ奴も動く。拙者の物が最初に当たったのは、目的の場所と自身を繋ぐ直線の間。位置を変えるように引き寄せると、腹にあたった布の感触が上に来た。 動いた先端が太股まで移動した。震えが、舌を通り伝わる。右で腰を押し、宛がう手で狙いを修正し、拙者は中へと入った。 「っ」 舌が、跳ねる。 左腕が自由になった。足を広げると、内股だった足も開く。腰が下がり、張り付くような形で抱きついて、拙者へ跨る。 程よく熱い、発展途中のその内部。スカートで見えないその箇所は錯覚を生む。 「まるで、女子(おなご)を抱いているようでござるな」 腰は完全に落ちていない。列車の振動が、半分まで入っているそれを、ゆらりゆらりと動かした。 |
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▼サンプル 指が内側を擦る度に、別の場所が筋をたててうねりをあげた。濃厚に甘く、心境を切実に表わしている、それ。高々と天仰ぎ、幾度も首を振りまわしながら涎を垂らそうと。しかし一向に見る事はできない。 当然である。 「あぅ…ああ」 フルフェイスの顔が堪らず天を仰ぎ、腰を振った。銜える指を自分で擦りつけながら、我慢し続けていた欲望を解放する。 それの先端から熱い液体が迸る。しかし、外に出る事はなかった。 「…ああ」 軟体動物のような舌が絡まりながら、出てきた精液を出てくるだけ飲み干した。それどころか管の中に残っていた分も、次に出そうかと待機してあった分までを、絶妙なまでに調節した吸引で吸い上げていく。 自分の意識とは別に出ていく刺激に目がくらみ、気が遠くなる。それでも腰へ食いつく頭を握る事で何とか意思を保ち、吸われるままに精液を外に出し続けた。 「ひぃ…」 精液が移動するだけで背筋がぞくり、と震え上がる。 これで指以外の物が咥えこまされてしまったら…… 想像するだけで、体の中が濡れてくる。 飲み終えると、彼は顔をあげた。 「ごちそうさま♪」 屈託のない笑顔を浮かべて、仕事を終えたばかりのそれにキスをする。ビクリと震えたそれに可愛いなぁと微笑みながら体を起き上がらせ、頬に優しく唇を落とす。 指は、相変わらず中に入れたままだった。 「キスしたい」 うるると瞳輝かせ、甘えた声でバイザーを覗き込む。ワインレッドに隠れた視線が瞳を伴い反対にずれ、双瞳から逃れた。 |